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  薄荷蒸溜館について



【 薄荷蒸溜館の概要 】

  
北見薄荷蒸溜館は、ハッカ農家がハッカの苗を植え育て収穫(刈り取り)し、出荷するまでの工程を理解していただくことを目的とし、当時のハッカ小屋(木造)をイメージして、平成14年12月竣工し公開されました。
農家が共同でハッカ小屋を持ちハッカ蒸しを行い、生計を立てていました。その作業工程を実際に蒸留しながら、来館される皆様に体験していただくのがハッカ蒸溜館の役目です。
 
  
 
 〜 展示している主な蒸溜器 〜 
  
天水釜式蒸溜器(明治〜大正時代にかけて使用)
胴型(木製)の蒸し器の上に、冷却用に沢の水を利用した漏斗状の器を置いたのが特徴で、20貫目(約70kg)の草を蒸すことが出来ました。
   
 
箱蒸籠型蒸溜器(大正〜昭和初期にかけて使用)
箱型に組んだ蒸し器を三層四層に組み上げて使用したため、約300kgもの草を入れることができるようになりました。しかし組み合わせる部分に隙間が生じ、そのメンテナンスにかなりの労力を要するようになりました。そして蒸気を取り出す蓋が平らであることが蒸溜の時間を長くしていきました。
 
  
田中式薄荷蒸溜器(昭和5年〜50年頃まで使用)
田中式と呼ばれる蒸溜器は、従来の蒸溜器に比べて竃(かまど)の工夫と胴にかぶせた平蓋を円錐形(富士蓋)に改良、冷却器、分水器の改良で熱効率が飛躍的に増進し、蒸溜時間の短縮に成功しました。この評判が全国に知られるようになり、千葉県、茨城県、静岡県にとどまらず、台湾、アメリカにまで買われるようになりました。

 
ホクレンA式蒸溜器(鉄釜で昭和40〜50年頃まで使用)
木造である田中式から鉄製の蒸溜器に替わることによって、より機械が大型になり、それにつれて蒸気発生器も薪を使った釜から重油を使うボイラーへと替わり、より多くの草が蒸溜でき、蒸溜時間が短縮されました。





【 薄荷蒸溜館 案内図 】
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