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薄荷の苗植えから蒸溜まで
ハッカ(草)を育てるためには次の三つの条件が必要です。
 
  1. 雨が少ないこと
2. 風が弱いこと
3. 暖かいこと
 
この条件の中で特に三番目の条件「暖かいこと」がハッカの栽培の大きな条件になります。

これを日本全国で比較すると次のようになります。
 
暖 地 (岡山県) 東  北 寒 地 (北海道)
発 芽 期 3月 4月 5月
収 穫 期 5月  8月  10月 8月  10月 9月
 
  1. 定   植 種根(苗)の定植には秋植えと春植えがありますが、一般には秋植えの方法を用います。
 
2. 発 芽 期 5月中旬に発芽します。この時期はどの作物も同じですが、十分な水と高い温度を必要とします。
 
3. 成 長 期 7、8月、ハッカは葉の中に油を蓄え盛んに成長します。この時期除草、薬剤散布が大事です。
 
4. 収 穫 期 ハッカの花が咲き、全体の三分の一程度の開花を見たとき(種類によっては8月の末から9月の中旬)、根元4〜5センチくらいのところから刈り取ります。20日間乾燥の後、蒸溜の工程に入ります。
 
5. ハッカ蒸し ハッカ蒸しは蒸溜槽にハッカ草を隙間なく踏み込み、高温の蒸気の力を用いてハッカ草から油を取り出す方法を用います。
 
この時に生産された油を「取卸油」といって、この油がハッカ工場に持ち込まれ、ハッカ脳とハッカ油に精製され市場に出荷されました。